オハラミサマ 三鼎

この作品はただのNTRエロ漫画を超越した感情を高ぶらせるエロ秀作

率直に今作も画力・ストーリー・エロ全てに申し分ない作品である事を前提に、私が抱いた個人的感想・考察を綴らせて頂いたので参考までに…。

【以下、ネタバレを多く含むので注意！】

前作もだが、口コミの多くにヒナは完全に堕ちた女性、加害者として映り、感情移入から読むのを躊躇うと表されている。
まして今作、モブ親父から「好きな人とかいなかったの？」に対する彼女のセリフ「あぁ…いませんよ」。
この時点でこの先を読むのは辛いと思う読者もいるかもしれない。
※（もし彼が幽閉されてる事を知っていての↑だとさすがにキツいが…汗）

ただ、どうかここまでだけでこの作品を見限らないで欲しい。

一つ目はヒナの心中。
お化けトンネル・公園での回想シーン、そして昔の写真を見ながら微笑むがすぐ我に返り「いけない…」と一言、今作における彼女の心理描写はこのシーンとこの一言。

ただ、これだけでも私には響いた。

前作、村の男が女にプロポーズした時にヒナ自身が魅せた寂しげな表情、頼んででも残した遊具、そこで交わした「二人の約束」がまだ捨てきれないコウヤへの想いとしてこの回想で汲み取れた。
だが、自分が置かれている状況（自らでは因習に抗えず、子を授かってしまった現状）ではもう彼とは今更…と自身に言い聞かせるかのように出た言葉「いけない…」。
二籠で描かれなかった彼女のそれでも諦めきれない心中。

二つ目は主人公。
今作の終盤、自分の今までの行動・言動をあえて己の過ちと気づき、彼女との約束の記憶が蘇り覚醒！

読み手である私自身当初は、たとえ因習に立ち向かい彼女を目覚めさせたとしても「村の男達に犯●れ、誰のかも分からない子を産もうとする彼女をこの先どう受け入れろと？」という疑問をこれまで持っていた。
だが、出産シーンでの彼女へ「頑張れ…ヒナ…」と言った彼の言葉、そして終盤での覚悟と覚醒でヒナに対する純粋な想いを知り心が震えた。

上記の考察はあくまで私の憶測に過ぎない。
だがもし意図してこの描写だけで互いの「絆・想い」を描いていたのであればこれはもう脱帽でしかない。
その分、次回では互いの本心がしっかり描かれる事を期待したい。

一筋の希望の光にこの物語がどう進んで行くのか。
次回、壮大なカタルシスを期待させてくれる素晴らしい作品！

追伸：言わずもがなエロい画力は一級品！（詳しくは1章の口コミに）

購入を迷っているあなたへ

迷っているなら――絶対に買ってください。

まずは1部、2部を読んでいない方。ぜひそちらから読んでください。
その上でこの作品を読めば、きっと心を揺さぶられる体験が待っています。

「絶対に後悔させない」と断言したいところですが、正直に言います。
読み終わった後、しばらくは後悔することになるでしょう。
けれど、その“後悔”さえも含めて、この作品の凄みなのです。

本作にはNTRやBSSといった要素が含まれており、それゆえにユーザーレビューの平均評価は低く出がちです。
しかし、この作品の真価はそれだけではありません。エロスとドラマが高次元で融合した、強烈なストーリー性が最大の魅力です。

「エロ漫画にストーリーの面白さなんていらない」と思う方もいるでしょう。
私もかつてはそう考えていました。
――けれど、この作品がその考えを覆してくれました。

果たして、物語の結末はどうなるのか。
また今日から眠れない夜が続いてしまう…




「ゲームのバッドエンド。その後をずっと生きていかなきゃいけないみたいな」――
まさに、自分が『オハラミサマ』第1部を読み終えたときの感想とまったく同じです。

ヒロインに救いあることを祈る

まさかの逆襲ルート。NTRモノにしては珍しい展開。

レビューを見る限り、ヒナが救いのない加害者という意見は多いけど、一～三話を繰り返してよく読んでみると、私は彼女も被害者だと思う。
伏線はあっちこっちにある。
二籠序盤のHシーンでおっさん達の「村は巫女を増やす」の話を聞いた時、ヒナの表情は余韻から一瞬で驚いた顔になった。
つまり村上層部の政策に、彼女は知る権利もないし、上も彼女に教えるつもりはない。
巫女といえどただの上級娼婦に過ぎない。
そこから考えると、コウヤが監禁されてる半年間、彼女は見に行かなかったのも、村の人は彼女に噓をついたからだろう

そして彼女は時々、寂しそうな顔をする。
朝乱交をした時、コウヤが入る途端、爛れた顔が急に悲しそうな顔になった。彼にこんなのを見せたくないからでしょう。


二のラストでホノカの乱交を目撃コマに、ヒナの顔の上半は見えなかったけど、口元はいつもの卑猥な笑顔ではなく、むしろ「どうして…」って顔だった。最初に話したのも「いいね」ではなく、「巫女になるのは辛いよ、やめたほうがいい」みたいなものだった。
ここを見る限り、ヒナも最初はホノカを巻き込みたくなかった。
二話前期でおっさん達が話した「あの子は例の…」という言葉も、「ホノカを巫女にする」のは前から村が決めた事項だと暗示している。ヒナも選択肢はないでしょう。

「なぜ彼女は逃げることをせず、村に残って乱交を楽しんでる？挙句コウヤも連れ戻して彼を再び傷つける」という意見もあるけど、

問題はそこです。

二話で彼女はコウヤを連れ戻すために、コウヤが住むアパートに行ったけど、
『なぜ村にずっといた彼女はコウヤの住所を知っている』？

村はコウヤの動向をずっと監視し続けているにしか思えない。
村から出た彼さえ簡単に動向を把握されるし、ヒナが逃げ出そうとも即座に捕まえて連れ戻されるのだろう。
その時彼女はどんな目に会うのか想像するまでもない。
まして今回の話から見ると、村の裏に政府が支えているし。


「今まで好きな人とかいなかった？」と聞かれた時、ヒナは「いません」と答えたが、その寂しそうな顔はとても心からそう思ったとは思えない。

抗うことも、逃げ出すこともできなかったから、彼女は快楽にハマってるのフリして、自分を守ってるのでしょうか。

ヒナにもハッピーな結末があることを祈る。

続き、気になります♪

ここまで来るとキャラクターに愛着が湧いてしまうので、典型的なNTR系作品のように、投げやり的な快楽堕ちエンディングで終わらせてしまうのは勿体ない。「ヒロイン快楽堕ち・主人公逃亡」で予定調和を迎えたパート1で終わらせず、パート2で寝取られヒロインに向き合う展開にしたことで、ある種甘えとも言える基本構造（様式美）に対して「しっかりその先も描くよ」というアンチテーゼを提示したものだと理解した。だからこそパート3の内容には落胆しなかったし、個人的にはこのような挑戦的な作品を待っていたので素直に作者を労いたいなと思う。特に出産シーンがすごく好きで、（他人と寝た女が）嫌かどうかという気持ちの問題を超えて、子という責任を負わなくてはならない第三者の登場で、完全に主人公とヒロインの関係が少なくとも完全に不可逆な位置に移行したと感じたし、絶望的な事実が赤ん坊の姿として具現化したのがショッキングで悲しすぎて最高だった。主人公や竿への人格付与（表情描きこみ・心情説明）等、生々しさがウリの作品なのですごく良いモノが見られたと思う。作品として落ち目かというとむしろ真逆で、どんどん進化している。なので、総評としては星５に値するし、パート４に向けて期待が膨らむ作品だった。「他人の子を出産までした初恋の女の子をどう受け入れて乗り越えるのか」「どういう理屈で納得するのか」「もしかしたら反転BADエンディングかもしれない」等、ワクワクすることいっぱいです♪少し言うなら、多くの読者を取りこんだシリーズの原点であり、個人的に大好きなヒナの出番が少なくなってしまっていることは、少し不満に思う（人によってはこの一点のみで低評価たりえる理由になるかもしれない）。また、あくまで人口増加を口実にしたことなので、物理的な効率の問題でオハラミサマが増えるのは必然。だがそれゆえ可哀想な女の子が増え、ヒナの唯一性が削がれ、結果的にNTR感が薄まってしまっているとも感じた（その点は物語の整合性の観点から仕方ない）。ともかくGOODにしろBADにしろ、エンディングを迎えるまでにもっと可哀想なヒナの姿を見れたら嬉しい。ヒナがブサイクな男と最悪なぶちゅキスをするところが見たいんです

まさかの

まさかの展開過ぎて超絶面白くなってきた。続編が待ち遠しい（ちゃんと今回も要素ありです）